「何で笑うんだよ…。」

「ごめんね。何でか可笑しくなっちゃって…。」

「なんだよそれ…(笑)」

「祐希くん、ありがとうね。いつも、私の心配してくれて。修学旅行の前からずっとそうだったよね。私も祐希くんの気持ち、気づいてたんだ。」

「そうだったのかよ…。」

「うん。でもね、下心で心配してたわけじゃないってわかったの。あれは、祐希くんの『優しさ』なんだって。だから、私は少しずつ惹かれていった。」

私はそこで少し間をおいた。そして、また話した。

「そして、祐希くんと一緒に修学旅行の間いられて嬉しかった。それに、告白してきて、もっと嬉しかった。でも、その時は祐希くんのためだって、自分に言い聞かせて、断ったの。」

「それは知ってたよ。」

「でもね、私は、やっぱり、言い直そうとおもっていたの。




祐希くんのこと、好きだよ






「ありがとう。最後にその言葉が聞けてよかった。」
「またね…。」

私は泣きながらそう言った。また会えるはずはないってわかってるけど、また会えるよう願いを込めて言った言葉だった。


そして、一滴の涙をこぼして、私は眠った。