これも、呪いがあるからだろうか。

でも、これで、一つ見つけた。
ということは、やっぱり、家の近くのお寺や神社に埋めたんだ!

すると、祐希くんのケータイに電話がかかってきた。

「…はい。……ああ、そうですか…。でも、今、一つ見つけました。だいたいどこにありそうか絞りました。だから、数人でもできると思いますよ。…。わかりました。お願いします」

そう言って、電話を切った。たぶん、警察からだろう。

「警察からだった。やっぱり、数人しかできないらしい。でも、範囲を絞ったって言ったら、数人でやると言っていたよ。」

「じゃあ、あとは警察に任せよう。私達はホテルに戻ろう。」

私がそう言うと、祐希くんはうなずき、掘ったところを元に戻した。

「ありがとうございました。成仏、お願いします。」
そして、私と祐希くんはタクシーに乗ってホテルに戻った。

ロビーに、荷物を持ったS高校の人が、3人ほどいた。

私達は、その人達にバレないように部屋に戻った。



「どうやら、もうホテルを出るみたいだな。」

「うん。ギリギリだったね。私達も下に行こう。」

そして、私達はキャリーバッグに荷物を詰めて、部屋を出た。


数分しかたってないのに、ロビーにはほとんど全員がいた。

そのあと、全員がそろい、退館式をして、バスに乗った。

女子と男子でバスが分けられていたので、祐希くんと話し合いができなかった。


やっと話しができたのは、空港に着いてからだった。


「祐希くん!警察から連絡きた?」
「ああ、きたよ。今から捜索を開始するって。」


きっと一週間くらいで全て集まるだろう。


「そっか…。じゃあ、私はその間、代わりになればいいんだね…。」

今更ながら怖くなってきた。

あと数時間後には死ぬかと思うと、泣きそうになってきた。


飛行機に乗るまで一時間ほどあった。

その間、祐希くんは私の隣で何も言わずにいてくれた。
そのおかげで少し恐怖が和らいでいた。


そして、搭乗の時間になって、飛行機に乗った。


数分して、離陸した。
空は晴れ渡っていて、昨日が嵐だったなんて嘘みたいだった。


私は、いつのまにか寝てしまっていた。