「どうしたの?」

「冷たい…。体が、冷たい…。」

「え?!」


私は慌てて神谷くんの頬を触った。

すると、神谷くんの頬は、氷かと思うくらい冷たかった。

「嘘…、でしょ…?」


神谷くんも死んでしまったのだ。


神谷くんは、きっと夜中に死んだんだ。

誰も助けようとする人もいなくて、一人でもがき苦しんで…。


「ごめんね、ごめんね…。気づけなくて…。」

私と祐希くんは、先生にまた一人亡くなったことを言った。


「まだ呪いは解けないのか?」

「まだ何です。時間がなくて…。」

「頑張ってくれよ。」

先生はそう言って、部屋に入った。

神谷くんの死体は、先生が何とかすると言っていた。


私達は、朝ごはんを食べに行ってから、部屋に戻った。



「まだ、警察から連絡はきていない…。」
「もう、私は今日、決行するから。それは決まりよ。でも、警察には捜索してもらってね。そうすれば、いつかはこの呪いも解けるから。」

「わかった。俺が呪いを解いてやる。皆のためにも。」

私達はもう、今日、やることを決めた。



私は、今日、死ぬんだ。


すると、私は、昨日菜子に言われたことを思い出した。

「そういえば、昨日の【ひとりかくれんぼ】で、菜子がバラバラにされた体の場所のヒントを少しだけくれたの。」

「本当か?!ノートに書こう!」


私は祐希くんに、菜子が言っていた事を教えた。

「八ヶ所か。結構多いな。でも、これで場所が絞れた。京都にある神社やお寺の数を調べてみよう。」

そう言って、ケータイで調べだした。

私は祐希くんのケータイを覗きこんだ。