ひとりかくれんぼ

でも、私はもう隠れていたので大丈夫だった。

すると、またありえない放送が流れた。


「一階ニ隠テイル。」



何で私の場所がわかったの?!

もしかして、私が隠れているところを見られていたのかな?

でも、今の放送のせいで私の居場所がわかってしまったはず。


私は倉庫からでた。

そして、周りの様子がわかりやすい教室に隠れた。


3年5組の掃除用具入れに隠れた。


臭くて、狭かったので出たかったけど、周りの様子を確認してからじゃないと危険だ。


私は耳を澄ました。

すると、結構遠くから声が聞こえてきた。


「ここにいるんでしょう?友達を死なせたくないんでしょう?」


今日の言葉は私も出てきてしまいそうな言葉だった。

でもこらえてじっとしていた。


だけど、どんどん『鬼』が近づいて来ているのがわかった。


まさか、私の場所を知っているんじゃ…。


そう思ったが、大丈夫だった。

『鬼』は3年1組から調べていくようだった。

私はそれを確認してから教室からでた。


そして、そのまま3階へ向かった。

『鬼』には逃げたことは気づかれていなかった。


私は家庭科室のあの棚に隠れた。

そこには山田秋穂の言葉がある。

今読むと、もしかすると、私と同じことを考えていたんだろう思う。

でも、やっぱり冥界で一人というのに耐えられなくなったのかな?だから、今、こんな事になっているんだろう。



私は絶対に必ず耐え抜く。そう決めているから、大丈夫。皆のためだって考えたら、頑張れる気がした。


すると、隠れて一分しかたってないのに、また放送が流れた。


「3階ニ隠レテイル。」

最悪だ。奈津と言う人は。

私の隠れている場所を放送するから。
恨みがあるからって、【ひとりかくれんぼ】にまで影響を与えないでほしい…。


恨みさえ消えればいいのに…。


「私ノ恨ミハ、消エナイ。」

え?私は言葉には言っていないのに。

「オ前ノ声ハ聞コエテイル。」

だから、さっきから私の居場所がわかったのか…。

じゃあ、どうやって見つからずにいたらいいの?

「見ツカレバ、ソレデ終ワリ。」

まだ、見つかるわけにはいけないの…!

私は奈津に馬鹿にされたように言われて、怒りが込み上げてきた。