ひとりかくれんぼ

その後、私達は一言もしゃべらなかった。

そして、7時ごろに夕飯を食べた。

でも、私はぼうっとしていて、ほとんど記憶になかった。

部屋に戻って、私はすぐに布団の中に入った。


「今日はまだ、見つかるなよ?」

私が寝る寸前に祐希くんの言葉が聞こえた。






そして、気づくと暗いM中学校の中にいた。

その日珍しく目の前に山田秋穂がいた。

「皆消えていくの辛いよね。だから、早く見つかって。」

「私も辛いのはわかったけど、今日はまだ見つかるわけにはいかないの。」

すると、もう聞くことはないと思っていた菜子の声が聞こえた。
でも、カウントダウンではなかった。

「秋穂。私を見送ってくれてありがとう。秋穂にヒントをあげる。奈津は、体を京都のどこかに隠しているよ。場所は、八ヶ所。」

「オ前…言ッタナ…。」

その声が聞こえると、放送が一旦止まった。


そして、いつもの放送が流れた。
でも、菜子の声ではなかった。

「一分数エル間ニ隠レテクダサイ。一分数エタラカクレンボヲ開始シマス。」

「奈津さん?!」

私が言うのと同時に、「バイバイ」と言う声が聞こえた。

私が振り返ると、山田秋穂は消えていた。


私は、階段の横にあったあの倉庫の中に隠れることにした。


私は一階にいたので、20秒もかからずに隠れることができた。

今日はもう、調べる事はないため、むやみに出たりする必要もない。

見つからないところでゆっくりしていればいい。


私はそう考えていた。
でも、今日は、色々おかしかった。

私が隠れて10秒すると、

「カクレンボヲ開始シマス。」


まだ時間的にはあと20秒近くはあったはず。なのに時間を無視して始まったのだ。



うそでしょ…?!ルール完全無視じゃん?!