ひとりかくれんぼ

やっぱり、これしかない。

「やっぱり、私が犠牲になるしか助かる方法はないのよ。」

「そうだ…。なあ、祐希。」

「だけど…。」


神谷くんは私の意見に賛成らしい。

でも、祐希くんは意地でもいやらしい。


「もう、俺にはわからない。」

ついに祐希くんが折れた。


気づけばもう、3時になろうとしていた。

あと数時間したら【ひとりかくれんぼ】が始まる。

もうそろそろどうするか決めないといけない。


「もう、今日、私は【ひとりかくれんぼ】で見つかるよ?それでいい?」

「いや、待ってくれ。警察に電話する。」

「おい、まだ諦めてなかったのかよ?!無理だよ!!」

だけど、祐希くんは電話をかけた。





しばらくして、祐希くんが口を開いた。

「あの、この間来てた警察が、調べるって。だから、あと二日は待ってくれ」

「二日ぁ?!その間に俺達死ぬぞ?!」

神谷くんが祐希くんの胸ぐらをつかんだ。

「だからって、人の命を勝手に利用するのか?!」

「その本人は許可してんだよ!!だったらそいつにすがるしかないだろ!!」

「もう、やめてー!!明日までは待つわ。それでいいでしょ?」

私は二人が喧嘩しているのを見て泣いていた。

それを見たからか、私の意見に納得したからか、二人は喧嘩をやめた。


「こんな時に喧嘩なんかしないでよ…。」


皆どんどん死んでいって、私はどうすればいいかわからなくて、なのにこんな時に男子は喧嘩して…。

私はたぶん混乱して泣いていたんだと思う。

早く終わらせたかった。
こんな呪いを。