「アハハハハ!皆、死ネバイイ!!」

「くっそ…。何なんだ、あの奈津ってやつは。」

「あなたを成仏すればいいの?秋穂さんを成仏すればいいの?もう一度、時彦さんに会わせればいいの?ねえ、何なの?!」

「…。ウルサイ。オ前ニハ関係ナイ。オ前ガアノ秋穂ジャナイノハ知ッテイル。」

「じゃあ、何で?!教えてください!」

「秋穂ガ逃ゲル。ダカラダメダ。モウ、コノ体モ使エナイ。私ハ行ク。」

そう言うと、菜子が倒れた。

「菜子!大丈夫?!起きて!」

「あ、きほ…。ご…めん、ね…。私が…、あんな、もの…見せ…たから…。」
「もう、大丈夫だよ。だから、しゃべらないで!」

「や…さしく、して…くれて…、ありが…とう…。」
すると、菜子の力がどんどん弱くなってきた。

「ダメ!死んじゃダメ!!」

だけど、菜子はゆっくりと目を瞑った。
そして、脈をはかったけど、動いていなかった。

菜子まで死んでしまったのだ。

「いやだ!菜子、目を覚ましてよ!!」

でも、起きるはずもなかった。

私は大声をあげて泣いた。


もう、誰も死なせたくなかったのに…。

あんな理由で死ぬなんて…。

可哀想すぎるよ…。

「もう、今日にでも決行する!!」

「待て!明日だろ?!」

「でも!!」

「気持ちはわかる。だけど、もし秋穂が死んでも、呪いが解けるとは限らないだろ?!」

祐希くんが言うのも間違いではなかった。

私はぐっと気持ちをこらえてうなずいた。

「今度は奈津の呪いについて調べよう!あと少しでわかるから。」

私達は先生に菜子の事を言って、また調べ始めた。


私はもう、【ひとりかくれんぼ】に関わりたくなくて、調べずに布団の中でこっそり泣いていた。