ひとりかくれんぼ


「おい、秋穂。これ…」

祐希くんも気づいたようだ。

何だか春子さんが辛そうに見えてきた。
私達は帰ることにした。


「ありがとうございました。」
「ごめんなさいね。あまり協力出来なくて。」

「いえ、全然大丈夫ですよ。あ、秋穂ちゃんをたぶん、連れ戻せると思います!」
「え?!本当に?!ありがとうね。」
「それじゃあ、また今度、機会があったら、来ますね!」

そう言って、私達は嵐の中を歩いていった。



途中、タクシーをまた呼んで、乗ってホテルに戻った。

ホテルのロビーには先生達はいなかったので、普通に入ることができた。

そして、こっそり部屋に戻った。

「やっぱり、山田夏実は山田秋穂の姉だったのか…。」

「ノートにまとめてみよう?」

私がそう言うと、「そうだな」と言って、ノートを取り出した。

そして、ノートに、【ひとりかくれんぼ】で見つけた写真の事、その写真の中の1人が、プールにあった死体だったと言うこと、その死体は山田夏実と言い、山田秋穂の姉と言うこと、それを全部書いた。


そして、つながることを探した。

すると、私の仮説だけど、つながることができた。


「たぶん、山田夏実は、妹がいなくなってしばらくしても、ずっと探していたんだと思う。そして、秋穂が行方不明になって20年たって、あのサイトを見つけたのよ。【ひとりかくれんぼ】と言うサイトを。でも、ルールをとくにみなかったため、すぐに見つかってしまった。そして、あっという間に殺されてしまった。」

「それで、現実でも死んだってわけか。」

「うん。でも、これは私の仮説だから、本当かはわからないよ?」

「ああ。でも、これだけじゃあ、呪いを解くヒントにはならねぇ。」

私達は黙りこんでしまった。もっと何か考えられることを探そうとした。

でも、これ以上は浮かばなかった。

「くそっ!」

祐希くんが悔しそうに言った。
やっぱりもう、あの手段しかない。

でも、確実に呪いを解けるとは限らない。