「はい。あら、あなた達は!……。大丈夫?この間と雰囲気が違うけど…。」

「すみません。今、友達が亡くなって…。」

祐希くんが、私の代わりに応えた。

「ま、まさか、あの呪いと言うもので…?」

「はい。そうです。それで、聞きたいことがあって来たんです。」

「わかったわ。さあ、中に入って!風が強くて危ないわよ?」

私達は家の中に入った。
この間座らせてもらったソファに座った。

「それで、聞きたいことって…?」

「実は、【ひとりかくれんぼ】をやっているときに、1年4組の教室にあったんです。その写真の中に、山田夏実と言う名前の人が写っていたので、もしかして、秋穂ちゃんのお姉さんかと…。」

「ええ。そうよ。秋穂には夏実と言うお姉ちゃんがいたわ。でも、10年前に亡くなったわ…。心臓発作で。あんなに元気だったのに…。」

やっぱりそうだ。きっと、お姉さんはこの【ひとりかくれんぼ】の存在を知っていて、妹を探すために【ひとりかくれんぼ】をやったんだ…。


「たぶん、お姉さんは【ひとりかくれんぼ】をやっていた可能性があります。そのせいで亡くなったと思います。」

すると、春子さんはいきなり立って、どこかに行ってしまった。


もしかして、気に障ったかな?

すると、何かを持って、戻って来た。

「これは、亡くなる前日の写真よ。とても元気だったのよ…。」

その写真には、春子さんと夏実さんが写っていた。
本当に元気そうだった。


あれ?


よく見ると、夏実さんの服装があの腐敗していた死体と同じだった。

もうこれで、夏実さんが【ひとりかくれんぼ】をやっていたのは確実だった。