とりあえず、放送室の中は調べられないと言うことがわかった。

私は、少し怖いけど、図書室に行くことにした。図書室は、新聞紙が置かれているはずだから。

新聞紙ほど当時の情報を教えてくれるものはない。

図書室のドアを開けると、たくさんの本があった。

ドアから左に曲がると、辞典などがある。その棚の上に、新聞などが置かれていた。

私は一つの新聞をとった。
日付は、山田秋穂が行方不明になってから1年後だった。

新聞をめくると、小さく、山田秋穂が行方不明になったという記事があった。

その記事には、



秋穂ちゃんが遊んでいたのは、京都府のM中学校で、警察が捜査を始めた。しばらくの間は休校となる。



とあった。この新聞の後ろにあった新聞はさらに1年後の新聞だった。
その新聞には、このM中学校が廃校になって、取り壊すとのことが書かれてあった。

そして、その翌日の新聞には、M中学校取り壊し工事中に事故があり、1人死亡。とあった。

そして、1週間後の新聞には、

M中学校の取り壊しは中止。


と書かれてあった。どうやら、死者が10人を超えたと言う。
これ以上の工事は危険と判断したらしい。

何か、この時から呪いがあったのだろうか。