だけど、そこには誰もいなかった。また恐怖で私は悲鳴をあげそうになった。
だけど、こんな所でも心霊現象ってあるのだろうか。
でも、今実際にあったのだから嘘じゃ無いんだろう。
それに、【ひとりかくれんぼ】自体が心霊現象のようなものだし。
私は怖いけど、引き続き教室を調べた。
だけどやっぱり、何も情報になるものは見つからなかった。
私が諦めて、音楽室を出た時、電話から声が聞こえた。
「秋穂?!大丈夫?見つかってない?」
声ですぐにわかった。紫音の声だ。紫音の後ろの方で美希と、祐希くんの声が聞こえる。あ、神谷くんの声も。
全員がいるらしい。向こうもバレていない様だ。
「私なら大丈夫。今、音楽室を調べ終わった所。次は、音楽室の目の前にある、生徒指導室って所に行くつもり。沢山道具とかあるから、何かが紛れているかもしれない。」
「わかった。気をつけてね。」
「うん。じゃあ、入るね…」
そう言いながら、私はドアを開けた。
中には沢山の道具が積み重なっていて、足場がないくらいだ。
地面にも何か書いてある可能性もあるので、地面が見えるように道具をどかしながら歩いた。
「私達も校舎内をみたいから、テレビ電話モードにできる?」
いきなり耳元で声が聞こえたのでびっくりしてしまった。
「オッケー。ちょっと待ってて…」
私はケータイの機能にテレビ電話という機能があったので、それを押すと、テレビ電話になった。
ケータイに皆の顔が映っていた。
私の所は暗くてあまり見えないと思うけど…。大丈夫かな?
「秋穂〜?何にも見えないけど。」
やっぱり…
「うん。たぶん、ここが真っ暗だからだと思う。今から、外カメラにするから待ってて。」
私は外カメラに変えて、ついでにライトをつけた。すると、よく見えた。
ライトはカメラ機能にしていないと出来ないから、私的に丁度良かった。
「うわー。いっぱい道具あるね…。しかも、怖いっ!」
中が見えたらしい。
「何か見つけたら、言ってね。詳しく調べるから。」
そう言うと、皆が一斉に顔を近づけて来た。
私が見ているのは皆の顔なので、とてもおもしろかった。
こんな状況なのに笑うことが出来た。
友達ってやっぱり心強いな。と今更ながら感じた。
そして、私も真剣に探してみた。
その間はとても静かで、耳が痛くなるほどだった。
すると、
「……こー?で…てよー…」
この声は。
まだ遠くにいるけど、明らかに秋穂ちゃんの声だ。
「皆。秋穂ちゃんが来た。少し隠れるね。」
「気をつけて。でも、できればケータイは電話のままにしておいて。」
「わかった。しばらく暗いけど、切ってないからね。」
そう言って、私は慌てて生徒指導室を出て、家庭科室のあのメッセージが書かれてあった棚の中に入った。
私は、まだ皆にこのメッセージのことを言ってなかったことを思い出して、ライトをつけた。
「うわっ。なんだこれ?!」
最初に聞こえた声は神谷くんの声だ。
私が小声で話しかけた。
「たぶん、これ、秋穂ちゃんが書いたものだと思うの。」
「確かに。鍵の中に入っていたあの紙の文字と似ている。」
祐希くんがそう答えた。
私は今、隠れていることを忘れていて、慌てて耳を澄ませてみた。
すると、声はもう、近くに来ていた。
足音も聞こえて来たのだ。
私はライトを切った。
すると、「うわっ!」とか、「きゃっ。」と言う声が小さく聞こえたが、今、私が危機にあることに気づいたのか、静かにしてくれた。
すると、一気に秋穂ちゃんの声が鮮明に聞こえ始めた。
「どこにいるの〜?出て来てよ〜!」
校舎内でとても響いている。
それがまた怖い。私はいつの間にか体が震えていた。
ケータイを落としそうだ。うまく力が入らない。
でも、今落としたら、音でバレてしまう。さっきは全然怖くなかったのに、静かにするだけで、孤独を感じてしまう。
皆はちゃんと、電話越しで見ているのに。
それほどまでに恐怖を感じさせる声だった。
だけど、こんな所でも心霊現象ってあるのだろうか。
でも、今実際にあったのだから嘘じゃ無いんだろう。
それに、【ひとりかくれんぼ】自体が心霊現象のようなものだし。
私は怖いけど、引き続き教室を調べた。
だけどやっぱり、何も情報になるものは見つからなかった。
私が諦めて、音楽室を出た時、電話から声が聞こえた。
「秋穂?!大丈夫?見つかってない?」
声ですぐにわかった。紫音の声だ。紫音の後ろの方で美希と、祐希くんの声が聞こえる。あ、神谷くんの声も。
全員がいるらしい。向こうもバレていない様だ。
「私なら大丈夫。今、音楽室を調べ終わった所。次は、音楽室の目の前にある、生徒指導室って所に行くつもり。沢山道具とかあるから、何かが紛れているかもしれない。」
「わかった。気をつけてね。」
「うん。じゃあ、入るね…」
そう言いながら、私はドアを開けた。
中には沢山の道具が積み重なっていて、足場がないくらいだ。
地面にも何か書いてある可能性もあるので、地面が見えるように道具をどかしながら歩いた。
「私達も校舎内をみたいから、テレビ電話モードにできる?」
いきなり耳元で声が聞こえたのでびっくりしてしまった。
「オッケー。ちょっと待ってて…」
私はケータイの機能にテレビ電話という機能があったので、それを押すと、テレビ電話になった。
ケータイに皆の顔が映っていた。
私の所は暗くてあまり見えないと思うけど…。大丈夫かな?
「秋穂〜?何にも見えないけど。」
やっぱり…
「うん。たぶん、ここが真っ暗だからだと思う。今から、外カメラにするから待ってて。」
私は外カメラに変えて、ついでにライトをつけた。すると、よく見えた。
ライトはカメラ機能にしていないと出来ないから、私的に丁度良かった。
「うわー。いっぱい道具あるね…。しかも、怖いっ!」
中が見えたらしい。
「何か見つけたら、言ってね。詳しく調べるから。」
そう言うと、皆が一斉に顔を近づけて来た。
私が見ているのは皆の顔なので、とてもおもしろかった。
こんな状況なのに笑うことが出来た。
友達ってやっぱり心強いな。と今更ながら感じた。
そして、私も真剣に探してみた。
その間はとても静かで、耳が痛くなるほどだった。
すると、
「……こー?で…てよー…」
この声は。
まだ遠くにいるけど、明らかに秋穂ちゃんの声だ。
「皆。秋穂ちゃんが来た。少し隠れるね。」
「気をつけて。でも、できればケータイは電話のままにしておいて。」
「わかった。しばらく暗いけど、切ってないからね。」
そう言って、私は慌てて生徒指導室を出て、家庭科室のあのメッセージが書かれてあった棚の中に入った。
私は、まだ皆にこのメッセージのことを言ってなかったことを思い出して、ライトをつけた。
「うわっ。なんだこれ?!」
最初に聞こえた声は神谷くんの声だ。
私が小声で話しかけた。
「たぶん、これ、秋穂ちゃんが書いたものだと思うの。」
「確かに。鍵の中に入っていたあの紙の文字と似ている。」
祐希くんがそう答えた。
私は今、隠れていることを忘れていて、慌てて耳を澄ませてみた。
すると、声はもう、近くに来ていた。
足音も聞こえて来たのだ。
私はライトを切った。
すると、「うわっ!」とか、「きゃっ。」と言う声が小さく聞こえたが、今、私が危機にあることに気づいたのか、静かにしてくれた。
すると、一気に秋穂ちゃんの声が鮮明に聞こえ始めた。
「どこにいるの〜?出て来てよ〜!」
校舎内でとても響いている。
それがまた怖い。私はいつの間にか体が震えていた。
ケータイを落としそうだ。うまく力が入らない。
でも、今落としたら、音でバレてしまう。さっきは全然怖くなかったのに、静かにするだけで、孤独を感じてしまう。
皆はちゃんと、電話越しで見ているのに。
それほどまでに恐怖を感じさせる声だった。