私はどこに隠れるか考えてなかったので、また昨日みたいに走って探すことにした。
玄関付近は隠れる場所なんてないし、とりあえず2階に行った。
2階は確か、図書室があった。その奥に、美術室もあったはず。
でも、美術室は特に隠れるところはなかったし、図書室はもう、トラウマだ。
私は、3階に家庭科室があったことを思い出した。
家庭科室は、棚のなかだったら隠れられそうだったはず。
私は、3階に向かおうと、階段へ行った。階段は放送室のすぐ前にあるので、つい放送室を見てしまった。
まだカウントダウンはしているので、菜子がいるはず。
中を見ると、やっぱり菜子がいた。
すると、私に気づいたのか、ゆっくりとこちらを振り返った。
その顔を見て、私は少し驚いた。
暗くてよく見えなかったけど、菜子の頬に涙が伝っていった気がした。
そして、私に助けを求めているような目で見つめてきた。
でも、今の私には何もできない。
できるとしたら、隠れることだけ。
「ごめんね、菜子…。」
私は小声で謝って、あまりない時間に慌てて3階へと駆け上がった。
私は3階に上がると、そのまま家庭科室に走っていった。
「15、14、13、12…」
もう、20秒を切っていた。
息があがっているけど、急いでフライパンなどが置かれていたであろう棚に寝るように隠れた。そして、扉を閉めた。
それと同時に『かくれんぼ』が始まった。
だけど、少女…いや、「秋穂ちゃん」の声は聞こえない。
近くには来てないということだ。
少し安心できた。
私は体勢がきつくなってきたので、壁の所に顔を向けて寝転がった。
すると、私の目の前に鉛筆で書いたような文字があった。
そこには、秋穂ちゃんが残した呪いを解くヒントになりそうな事が書かれてあった。
隠れていてもダメ。
見つからないと友達は出られない。
その書き方は、まるで私のように隠れている人に向けて書いているようだった。
秋穂ちゃんも、ここに隠れていたのかな?
でも、よく考えたら、何で秋穂ちゃんがここに隠れる必要があるのだろうか。
秋穂ちゃんは、今は『鬼』をやっているんだし…。
んー、わからない。
ケータイで調べたいところだけどな…。
取られちゃったし…。
私はポケットに手を入れてみた。すると、無いと思っていたケータイがそこにはあった。
電波は、何とかあった。普通なら圏外になってそうだけど、大丈夫だった。
私は試しに美希に電話をかけてみた。
すると、美希がとったのだ。
「んー…。はい…?秋穂ぉ~?」
美希のしゃべり方からして、今この電話で起こされたようだ。
「今、【ひとりかくれんぼ】しているの。」
私が小声で言うと
「かくれんぼぉ~?ふーん。…え?秋穂?!かくれんぼって、【ひとりかくれんぼ】?!」
やっと美希が目覚めたようだ。
「どうやって電話してるの?!公衆電話?」
「ううん。私のケータイ。ポケットに入っていたの」。」
「うそ?!取り上げられたのに?!」
「お願い、あまり大きな声は出さないで。下手したら見つかるから。」
美希の声が大きくなってきたので、注意しておいた。
玄関付近は隠れる場所なんてないし、とりあえず2階に行った。
2階は確か、図書室があった。その奥に、美術室もあったはず。
でも、美術室は特に隠れるところはなかったし、図書室はもう、トラウマだ。
私は、3階に家庭科室があったことを思い出した。
家庭科室は、棚のなかだったら隠れられそうだったはず。
私は、3階に向かおうと、階段へ行った。階段は放送室のすぐ前にあるので、つい放送室を見てしまった。
まだカウントダウンはしているので、菜子がいるはず。
中を見ると、やっぱり菜子がいた。
すると、私に気づいたのか、ゆっくりとこちらを振り返った。
その顔を見て、私は少し驚いた。
暗くてよく見えなかったけど、菜子の頬に涙が伝っていった気がした。
そして、私に助けを求めているような目で見つめてきた。
でも、今の私には何もできない。
できるとしたら、隠れることだけ。
「ごめんね、菜子…。」
私は小声で謝って、あまりない時間に慌てて3階へと駆け上がった。
私は3階に上がると、そのまま家庭科室に走っていった。
「15、14、13、12…」
もう、20秒を切っていた。
息があがっているけど、急いでフライパンなどが置かれていたであろう棚に寝るように隠れた。そして、扉を閉めた。
それと同時に『かくれんぼ』が始まった。
だけど、少女…いや、「秋穂ちゃん」の声は聞こえない。
近くには来てないということだ。
少し安心できた。
私は体勢がきつくなってきたので、壁の所に顔を向けて寝転がった。
すると、私の目の前に鉛筆で書いたような文字があった。
そこには、秋穂ちゃんが残した呪いを解くヒントになりそうな事が書かれてあった。
隠れていてもダメ。
見つからないと友達は出られない。
その書き方は、まるで私のように隠れている人に向けて書いているようだった。
秋穂ちゃんも、ここに隠れていたのかな?
でも、よく考えたら、何で秋穂ちゃんがここに隠れる必要があるのだろうか。
秋穂ちゃんは、今は『鬼』をやっているんだし…。
んー、わからない。
ケータイで調べたいところだけどな…。
取られちゃったし…。
私はポケットに手を入れてみた。すると、無いと思っていたケータイがそこにはあった。
電波は、何とかあった。普通なら圏外になってそうだけど、大丈夫だった。
私は試しに美希に電話をかけてみた。
すると、美希がとったのだ。
「んー…。はい…?秋穂ぉ~?」
美希のしゃべり方からして、今この電話で起こされたようだ。
「今、【ひとりかくれんぼ】しているの。」
私が小声で言うと
「かくれんぼぉ~?ふーん。…え?秋穂?!かくれんぼって、【ひとりかくれんぼ】?!」
やっと美希が目覚めたようだ。
「どうやって電話してるの?!公衆電話?」
「ううん。私のケータイ。ポケットに入っていたの」。」
「うそ?!取り上げられたのに?!」
「お願い、あまり大きな声は出さないで。下手したら見つかるから。」
美希の声が大きくなってきたので、注意しておいた。