やっと先生から解放されたあたしとリュー。 「はー、大事になっちゃったね…ごめんね」 こんなはずじゃなくかったんだけど。 「……テンちゃん」 あたしはビクッと肩が上がってしまう。 きっと怒ってる。 何でかはわからないけど、怒っているのは確かだ。 「…は、はいっ」 怒られる覚悟で目を閉じる。 すると、ぎゅっと思って見なかったことになった。 だ、抱きしめられてる!? 「りゅ、リュー?」 「テンちゃん、心配した」 少し震えてる声。 リューは相当心配してくれたはず。 「ごめんね」