あれから季節は過ぎ、もうすぐ冬を迎えています。

そんなお昼休み。

「まだ時間あるね」

今日はいつもより早く食べ終わった。

すると悠大君は私に真剣な顔を向けてこう言ったんだ。

「なぁ、俺と付き合わない??」

…え??

いま、なんて…

『俺と付き合わない??』

って。

え、

『俺と付き合わない??』

ふっ、

いやいやいやいや気のせ…

『俺と付き合わない??』

「はっ、えっ!!」

「ぶっ、反応遅」

「え??えぇ??」

な、なんですか…

悠大君は爆笑だし。

「返事聞きたい」

えー

そうきますか…

えと…

だけど今までずっと一緒にいてなんの不自由もしなかったし、苦労もしなかった。

もしかしたら私は悠大君の事が好きなのかも知れない。

うん、そうだ。

好きとか正直分からないけど、

でも、そうみたい。

一緒にいて楽しい。

きっとそうだ。

「私で良ければ…」

そう私は悠大君に言った。

悠大君は

「まじ??やった」

って、嬉しそうに笑った。

そんな顔を見たら、すごく私も嬉しくなった。

私、この人の彼女なんだ。

って、自覚したら顔が熱くなってきた。

どうしよ。

けどとても嬉しい。

「じゃあ明日デートしよ」

そう悠大君は言う。

「でっ、デート!!??」

デートって、男女一対一で遊びに行くやつですかぁ!!

「そ。明日は任せてよ」

「は、はい…」

それから私の顔色は言うまでもない。