入学式は実を言うと昨日で…
こちら側には体調不良で休んだということになっている。らしい。
もうすぐHRが始まる時間らしく廊下には人が少ない。
教室の前で待っているとクラスのほぼ全員が揃っていた。
そこまでは良しとしてカラフル。
逆に私の黒髪が目立ちそうだよ。
ガラッと音と共にみーちゃんが顔を覗かせ呼んだ。
皆の視線が全くぶれない。
ひぇえええ____
「雪ちゃん自己紹介してね。」
「はーい。」
私が生意気な態度をとっていることに皆はビクついていた。
「さてはみーちゃん昨日早速切れたの?」
「あら、バレた。」
てへぺろをするみーちゃんに男子は目を奪われる。
欲求不満が多いのかな?
まぁ、読者の皆様にも自己紹介をしてないので。
「寿 雪(KOTOBUKI YUKI)です。ニックネームは中傷になりがちなもの以外なら何でもいいです。名字は辞めて下さい。」
私は深々とお辞儀をすると、周りから謎の歓声が上がった。



