別れの時が来るまで




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「雪寝ちゃったね。」







「美羽も寝てる。」




スヤスヤ眠る1人と1匹の猫は今だけ無防備。





「舞学行くのは良いんだけど、理事長とかの挨拶どうするのさ。」




「…知り合いって言うか先代だ。」



「「は?!」」






「まぁ、誰かは知らない。」






魁斗はそう言って本を読み始めた。







ハテナを浮かべたまま顔を見合わせる双子であった。








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目が覚めたのは部屋が真っ暗になっていた頃。





目を開けた状況に目を凝らす。






ソファーの上で雑魚寝をしている。





あ、魁斗重そう。





刹那も皐那も魁斗にのしかかって髪の長さが同じだったら見分けつかないだろうな。