別れの時が来るまで






その日は平和とは言えなかったけど楽しかった。





のかな。







古来龍に目をつけられるのも時間の問題なのかな。





教室を出て放課後行く場所に早く行きたくて自然と早足になる。




自転車置き場には白兄が待っていて、




「先に帰っても良かったのに。」




「せめても一緒に帰らせろよ。」



とかむすくれながら言う白兄は凄く幼く見える。




2人自転車に跨り自宅へと方向を決めた。






私は家に着き早々部屋までダッシュで行く。





カバンを机にかけ、黒のモコモコのワンピースとニーハイソックスを着てベットの上に丸まっている猫を抱っこした。





ショッルダーバックに猫を入れてハイカットを履き部屋を飛び出す。






玄関の脇に止まっている黒と赤のグラデーションのバイクを押して外で跨りエンジンをかける。




「さて、行こうか。」



「ニャー」





返事をするように黒猫は鳴いた。




バイクの心地良い振動とエンジン音を響かせながら倉庫へと飛ばした。