1分後__
廊下には悲鳴に似た何かが聞こえる。
そして、人集りの中心から出て来たのは…私が待っていた人で。
「雪急いで行こうか。」
「うん。」
人集りは波打つようになり、騒ぎが大きい。
ようやく切り抜けた時はヘトヘト。
「何の騒ぎだったの?白兄何かやらかしたの?」
「チゲぇよ。ファンクラブらしい。しかも昨日入学だったはずなのにこの知れ渡りさ。」
白兄は少し重く溜息をついた。
白兄が持って来ていた小さめのトートバックの中にサンドイッチといりこが入っていた。
いりこ食べてもチビのままなんだけどさ。
白兄は明日は友達も連れて来ると言う。
私も作らなくちゃいけないのが現実なんだけど。
サンドイッチを完食した私は寝そべって目を瞑った。



