まだ、彼女は全力じゃない。 全力でなくても、この強さ……。 ダメ、ダメ! 集中しないと……! 一瞬息を吸い込む。 掌にグッと力を込めて、目を見開いた。 ──押し返せ、雷龍!! 「はぁあああっ!」 防御の魔方陣から、雷龍を現そうと魔力を全力で注ぐ。 すると、防御のための魔方陣がさらに光を増し、バチバチとわずかに雷を放ち始めた。 リカエルさんの表情が、一瞬歪む。 いける! そう、思ったときだった。 何かが爆発した。