「でもほんとすごいねー!今日一気に2組もカップル出来ちゃうなんて!」


帰り道、俺の横で瑞花は嬉しそうにしている。


ま、ほんとは最初から、俺も田中も告白するつもりで来てたんだけど。


そのことは瑞花には内緒にさせてもらう。


それに、結果的に勢いで告ったのは計算外だったし。


あの勢いがなかったら告えてなかったのかもしれない。


きっと、どっちかがどっちかに合わせるんじゃなくて、お互いに歩み寄ったから告えたんだ。


これからも、2人で歩み寄って進んでいこうな。


瑞花の横顔を見ながら、俺は心の中でつぶやいた。


~END~