中に戻ると、なぜか田中と吉岡さんの顔が赤くなっていた。


おっ?この雰囲気はもしかして。


「おかえり瑞花!あらー手なんか繋いじゃって♪」


「まったく、どいつもこいつも付き合いやがって!」


瑞花の友達のまゆと杉本が反応する。


「えっ!てことは、やっぱり吉岡さんと田中くんも!?」


「…うん。そういうことになりました」


吉岡さんが恥ずかしそうに言う。


瑞花は吉岡さんの所へ行き、よかったねー!と嬉しそうに言っている。


「よう、田中、がんばったな」


俺は田中のところへ行き声をかけた。


「まあな、お前のあんな姿見せられちゃったらさ、やるしかないじゃん?」


「おめでと」


「お前もな」


俺たちは握手をしてお互いの健闘を讃えた。