ていうか…


「あのさ、今の話聞いてて思ったんだけど、もしかして瑞花って…」


俺がそう言うと瑞花はかぶせるようにして言った。


「好きだよ!!弘人のことが!」


顔を赤くしながら言う瑞花がかわいくて、思わず抱きしめる俺。


「えっ!弘人くん!?」


「くんづけはやだ。弘人って呼んでよ、さっきみたいに」


少しわがままを言ってみた。


「わかった…弘人」


「ん」


俺は瑞花からゆっくり離れた。


「じゃあもう一個聞くけど、瑞花が泣いてた理由教えて?」


「それは…弘人が吉岡さんと仲良くしてるのみて、なんか自然と涙が…うわっ!」


瑞花がいい終わらないうちに抱きつく俺。


やばい、めっちゃ可愛い。


「ねぇ、」


俺は瑞花の肩に手をおいて問いかけた。


「付き合ってくれる?」


「うん、もちろん!」


その答えを聞いた俺は瑞花にキスをした。


「瑞花、顔真っ赤だよ?」


「もう!誰のせいだと…」


膨れっ面になった瑞花の手をとって繋ぐ。


「戻ろっか」


「うん」


俺たちは手を繋いだまま中に入った。