「でも…そのあと、朝会うようになったのは、私が合わせたからだよ?」


「えっ?何言ってるの?俺が合わせたんだよ」


俺は入試の日に知った瑞花のTwitterをチェックしていた。


そして、あの朝、あのツイートをみた俺はすぐに支度して家を飛び出したんだ。


案の定、下駄箱で会うことに成功した俺は、翌日もTwitterをチェックしていた。


そして、また昨日の時間に来ると知った俺は支度をして家を出た。


「でも瑞花、あのツイートでは、電車が空いてるからっていう理由じゃなかった?」


「ほんとのことなんて書くわけないじゃん!理由は適当にして、ただつぶやきたかっただけ!」


そうだったんだ。それは知らなかった。


「まさか、弘人くんが合わせてたなんて、知らなかったよ」


瑞花はまたも驚いている。


「…じゃあもしかして、月曜日のあの時間に購買に行くのも同じ理由?」


「もちろん。他の日も会うように狙ってたけど、まあお互い移動だし、あんまわかんなかったかな?」


「…ていうか、私も移動のとき会うように狙ってた…」


「あれ?そうだったの?」


俺だけじゃなかったんだ?


「そっか…私だけじゃなかったんだ…」


瑞花も同じことを思ったらしい。