「そして俺は、Twitterで瑞花が受かったと知り、入学してすぐに瑞花の名前を探したんだ。で、隣のクラスだとわかった俺はさっそく行動を開始した」
俺は瑞花が覚えているかどうかわからなかった。
だからとりあえず、瑞花に声をかけることにした。
でもどうしたらいいか、いい案が浮かばなかった。
そんな時、瑞花が廊下を通るのがみえて、俺は気づいたら歩き出していた。
ドンッ!
「「うわっ!」」
そして、ちょうどタイミングよく俺は瑞花とぶつかった。
「ご、ごめん!」
瑞花は何も知らずに謝った。
「へーきへーき。君は何も悪くないしね」
俺がそう言うと、瑞花はようやく俺の顔をみた。
が、反応はない。
やっぱり覚えてないか…。
「あ、そうだ。LINE教えてくれない?友達たくさん作りたいからさ」
俺はそう言って瑞花のLINEもゲットしたんだ。
いつの間にか俺の目的は、お礼をすることでなく、仲良くなることに変わっていた。
「つまり、あの時ぶつかったのは、偶然なんかじゃなかったんだ」
「そう、だったんだ…」
瑞花は驚いていた。

