「そうだね。…で?弘人くんは…なんて言ったの?」
「もちろん、瑞花が好きって言ったよ」
一気に顔が赤くなる私。
「あ、瑞花いま、名前で呼んでくれた」
嬉しそうな弘人くんをみて、私はますます赤くなる。
「全然気づかなかったよ」
「そうみたいだね。今日の話聞いて、瑞花が鈍感だって分かったし」
「そんな!あんなLINE送られたら誰だって勘違いするよ!」
私は少しムキになって言い返した。
「あはは。ごめんごめん。でもさ、」
弘人くんは言葉を切って、私をまっすぐとみた。
「今までのこと全部、何も気づいてないでしょ?」
えっ?どういうこと?
私の頭の中にはてなマークがいっぱい浮かんだ。

