やばっ!泣いてたのバレた!?
びっくりして思わず声を出してしまった。
「気のせいかな…」
杉本くんは私の顔をじーっと見つめる。
すると。
「うわっ!」
杉本くんの身体がいきなり離れた。
「おい、お前瑞花になにしてんだよ」
そして、私の目の前に現れたのは、怒った様子の弘人くん。
「はぁ!?なにもしてねぇーよ!勘違いだって!」
杉本くんが誤解を解こうと必死に説明する。
「嘘つくなよ!こいつ泣いてんじゃん!」
えっ!?
「あっ、いや、違うの!杉本くんは私の目が赤いのを心配してくれただけで、泣いた理由は他にあるから…」
「えっ、なんだそうだったの?ごめん!杉本!」
ふぅ。誤解が解けてよかった。
「で?じゃあなんで泣いたの?」
ギクッ!
しまった!つい!

