すべての偶然は、ここから始まった。
桜が散る四月、高校生になったばかりの私-河原瑞花(かわはらみずか)は忙しくてなんだかバタバタしていた。
廊下を通るときも少し小走りで。
すると前方に男子の集団がみえてきた。
道を塞いでいて通りずらい。
私は教室側の隙間をぬって進んでいった、が。
ドンッ!
「「うわっ!」」
とある教室の入口の前を通ったとき、ちょうど出てきた男の子にぶつかってしまった。
「ご、ごめん!」
私は急いで謝った。
「へーきへーき。君は何も悪くないしね」
優しい人でよかったぁと思って顔を確認すると。
イ、イケメン!
学年でもトップ3には入りそうなぐらい格好いい。
「あ、そうだ。LINE教えてくれない?友達たくさん作りたいからさ」
そしてまさかの急展開!
私はもちろん、喜んでOKをした。