お陽さまが一番高いところに昇っても、私のテンションは最低辺を低空飛行中。


 屋上でぼんやりと空を見上げ、何も考えないようにしたいのに、胸がズキズキ痛む。



「何してるの?」


「しばらく1人にしてって言ったよ?」


「うん、したよ。2時間」


「……その間、授業だったじゃない」


「授業中、ずっと上の空で1人の世界に入ってた。これもカウントのうち。ね、一緒にお弁当食べよ?」


「……ごめん。私はいい。食欲がなくて」


「お腹鳴ってるのに?」


「空腹だけど、食べたくないの」


「……そっか」



 静かに頷いた若葉くんは、私の隣に腰かける。