正直、本人を質問攻めにしたい。

 でもそこはグッと我慢して、標的を見つけるなり猪のごとく捨て身タックル!



「朝桐くん日野くん和久井くん! 折り入った話があるんだけどいいかな!」


「うぉっ! え、何、マジで何コレ。嬉しいんだけど!」


「安心しろ。きっとお前が期待しているようなことじゃない」


「そーそー、そんな夢みたいなことあるわけないじゃん」


「バッカ! 聞く前から諦めてどうすんだ! さてさてセラちゃん、何用ですかなっ?」


「城ヶ崎のことを教えてほしいの!」


「ぐはッ!」


「ほらな。世の中そう上手くはできてない」


「できてなさすぎだろ! 城ヶ崎のバカヤローッ!」