心が折られた。

打ち砕かれた。

粉々にされ、踏み躙られた。

ここまで歯を食い縛って耐え、必死になって辿り着いた途端に、全てを奪い尽くされた。

助けられる命など、貴様には何一つとしてありはしない。

そう突きつけられたのだ。

どうしてこれ以上、正気を保っていられるだろう。

だからマーフィは銃口を自分の蟀谷に当てた。

そして引き金を引いたのだ。

希望を失って。

この世の全てに絶望して。