屋根の上へと上がる邪悪。

雲は晴れ、外は満月。

月夜の散歩には絶好だった。

その満月を見やった後、薄笑みを浮かべて屋根から飛び降りようとして。

「!」

突然照らし出されたサーチライトの光に、邪悪は目を細めた。

同時に向けられる、無数の銃口。

それが何者によるものか確認する間もなく。

「発砲を許可する!」

号令と共に、無数の銃口は火を噴いた!