【湊side】




俺は走った


涙が溢れないように


笑顔でいられるように




全てを断ち切るようにひたすら走った


クローバーを見つけて戻るから











「っっ…みつばっっ!!!!」











クローバーの沢山あるところにきて
俺は思わず叫んでしまった






なんでみつばが!!


あんなにいい子で可愛くて…
俺の大事な大事なみつばがっ!!!











「みつばっ…みつば!!」











涙はぼろぼろ落ちてくる



邪魔だ!!



早く見つけて戻らないといけないんだ!!











「みつばっ………くっ…」











だめだ


泣くなよ男だろ…みっともない…





みつばは笑ってる方が好きなんだから!!








ふと、クローバーを漁る手を見ると
血まみれになっていることに気付いた











「あの時か…」










さっき強く拳を握り締めすぎた











「ぐっ…みつば……みつば…」











みつば、俺は幸せを与えれた??



俺ばかり沢山幸せをもらってたような気がする