冬織くんにスケッチブックを渡して
しばらく話していると











「ゲホッ…ゲホゲホッ」











いつもよりきつい咳が出始めた




それに息も苦しい…











「ゴホゴホッ…はぁ…ゲホゲホッゲホッ」











や、やばいよ…冬織くん助けて…











「みつば!!
大丈夫か!?しっかりしろ!」





「ゲホッた…ゲホゲホッすけ…ゴホッて」











激しい咳を繰り返していると
咳に血が混じって、吐血してしまった











「うっ…ゲホゲホッ」





「血っ!みつば!救急車呼ぶから待ってろ」





「はぁ…はぁ…ゲホゲホッ」











苦しい…体中が痛い


咳が止まらない



お願い助けて…





冬織くんが電話しているのを視界の隅に捉えて
私の意識は途絶えてしまった






でも最後に











「お願いだからいなくなるなよ!
お前が居なくなったらどうすりゃいいんだ」











そう言う冬織くんの声が
聞こえた気がした