「なんででも!
とにかく出て行って!」











私が無理やり病室から追い出そうとすると











「うっ…ゲホゲホッ」











むせてしまった





私が咳き込んでいると
手嶋くんは背中をさすってくれる











「ゲホゲホッ…」





「大丈夫?
ナースコール押さなくてもいい?」





「ゲホゲホッ…だ、だいじょうゲホぶ」











ずっと背中をさすってくれる手嶋くんの暖かい手が


思い出す…思い出す…







やだ…だから嫌いなんだよ男なんて…






でも不覚にも安心してしまう自分がいるんだ











「はぁ〜…落ち着いた」











ようやく落ち着くと
ちゃんとそっと離れてくれる手嶋くん











「苦しそうだね」





「そんなことない
でも…その……ありがとう」











ありがとう

なんて照れてもごもごなっちゃう






私がありがとうって言うと
手嶋くんはすごく嬉しそうに笑ってくれた











「どういたしましてっ!」











それからなんとなく
暇だったから手嶋くんと喋って過ごしていた