痛い 感覚を覚えた時、目を覚ました。 「……瞬!」 母親と父親が涙ぐんで俺の名前を呼ぶ。 全身に激痛が走った。 「俺…」 「トラックに跳ねられたのよ… でも、良かった…生きてて! あの女の子がいなかったら、助からなかったって…」 女の子? 記憶をたどると、スケッチブックが鮮明に頭に浮かぶ。 救急車をよんでくれたんだろうか。 でも、そんなものはすぐに消えて、1番肝心なことを思い出した。 「俺、どのくらい寝てたんだ? もうすぐ全国なんだ 休んでられない」 「…6日よ」 …え?