薄暗く机の上にはこの前おこなったばかりのアンケートが置いてある。
それぞれが自分の席に座っていて。
「せめて電気ぐらいつけようよ」
私は呆れながら生徒会室の電気をつける。
私は副会長の隣、初期局長と書かれてあるプレートのある席に座る。
「だってさ~。しょうがなくね?」
全校生徒分のアンケート用紙を指差しながらいう。
確かにこの量は辛いと思う。
けどさ…。
「やんないと終わらないだろ?早くやれや」
「すいませんした」
え?
ちょっとキャラがちがかったって?
「出ましたブラックユカ」
生徒会だけにバレていることなんだが、私は二重人格みたいです。
まぁ、気にしてないけど。
会長が渋々働き出し、他の役員も働き出す。
「会長〜部活行っていいですか?」
「もうコンクール近いんだって」
この忙しい時期に部活行っていいですか?なんて言っているのは副会長のナツノとアイラだ。
気持ちもわからんでは無いが…。
「いっても――」
「会長?」
会長が何か言おうとしたが遮る。
本当に何言おうとした?
これ、締切今日の放課後まで何ですけど!!
「……シゴトシヨウカ」
会長片言なんですけどね。
みんなの会話に耳を傾けながら正の字をひたすら書く作業。
『メンド』
ハモったよ。
どんだけ仕事したくないんだって話だよ。
「あ、ボランティアしてくれる人いた」
「おっ!誰だそんな物好き!!」
「二組のスバルさん」
一瞬明るくなった気がするがしたんだけど。
「あのスバルさんっすか?」
あのってなんだよ、二組のルカ。
性別男の子。
ナツノが好きみたいだけど彼氏いるんだよね。
まあ、可哀想な男子がつっこんだ。
「スバルって名前の人この学年だと一人しかいないでしょ。ばかか」
「お前より馬鹿じゃねぇ」
「でも、どんな風の吹き回しだろうね」
っとナツノ。
まぁ、確かに。
誰かと何かするのは好きそうでは無いかも。


