エマさんはお昼休みはどうやら空き教室に通っているらしい。






一度心配でついて行ったら他にも誰かいるようで安心したのを覚えている。







相手からしたら余計なお世話なんだろうなぁ。






あ、今日は放課後生徒会だったな。






名前もよく覚えていないような子と遊ぶよりマシか。







生徒会のメンバーは意外に好きだけど。








「あっ」







教室に戻って来たエマさんと目が合う。





 

《どうしてどうして、話した子もない子が好きなのよ!》







エマさんの落ち着いた姿とは似ても似つかない内心の心情。








失恋か?








彼女は可愛いけど地味分類。








長い前髪とお下げ髪がオタクっぽさを演出している。





もう一度彼女の方を見るとこっちを見ていたようで目があった途端そらされる。






《スバルはなんでこんな奴》






私って趣味が悪いんだろうな。






傍から見れば。







聞えてはイケないことが聞こえる。







わからないけど、エマさんと仲良くなるにはスバルさん?とも仲良くならなくてはいけないかもしれない。







スバルって聞いたことある名前。