私は幼い頃から目があった相手の考えてる事がわかってしまう変な体質。
相手の考えている事を読み取ってしまっても顔に出さなければ大丈夫。
この力とは上手く関わっていかなくてはいけない関係だと理解している。
え!相手の考えている事わかるの?便利!!とか考えてる人はいると思うけど、実際はそんなうまくは行かない。
知らなくていい事まで知ってしまうから。
この力のおかげでその他諸々のトモダチは出来たけれど。
心を許せる友達なんて一人もいない。
「ユカちゃん!またあの子のこと見てるの?」
私は一人で本を読んでいる女の子をやたらと気にかけている。
別にいじめられているわけでは無いけれど、孤立している。
「その子って?」
惚けて話をそらす。
「エマだよエマ!!あの子調子乗りすぎなんだよ!!」
「え、あぁうん」
所詮可愛いのは自分。
エマさんには悪いけれど表立って仲良くしたいとも思わない。
ただ、彼女の独特な雰囲気が好き。
誰も近づけさせないそんな意志をかんじる。


