あの文化祭の日から約半月、私は大和と話していない。

「ええっ!?別れた!?」

放課後、みんなと入ったすみれが丘併設のカフェ、バイオレッタでフーちゃんは大きな声を上げた。

「うん、やっぱり大和のこと、本当に好きだからちゃんと向き合いたいんだ。」

もう嘘のお付き合いはしたくない。

本当の大和の彼女にいつかなりたい。

「そっかー、さく、よく決断したね!」

夕姫ちゃんが私の頭をなでてくれる。

「で、その後速水君とはどんな感じなの?」

さすが、ミラちゃん。

鋭いっす!

「…春日台の文化祭以来、話してません…」

言葉にするだけで泣きそう!

だってね、あの日から大和、私と会っても目も合わせてくれない。

もちろん話しかけるなオーラがバンバン出てるし。

付き合う前みたいな幼なじみの関係には戻れないのかな。

「これじゃアタックも何もできないし、そもそもやり方がわからないよ…」

はあ…落ち込む。