「そうだ、せっかく楽しい集まりになりましたから、 今日は店も閉めてしまいましょうか」 「「え?!」」 「キョウくん、入口の看板を"貸切"にしてきてください」 「え…でも、いいんですか?」 「はい。今日は仕事は忘れて楽しみましょう。 皆さんを見ていたら私も飲みたくなりました」 「マスターおっとこまえ~!!」 「…じゃあ、行ってきます」 入口に足を向けるキョウの表情は、笑顔だった。 ―・・・ 「…カオスかよ」