海斗には、その事実に対する言葉が思い浮かばなかった。

驚いていたことは事実だったが、まさか そんなことがあったとは……海斗にとっては 受け入れ難かった。

昨日までは、好意を抱いていたのに 爽や彩葉を傷つけた友真のことを許せない。

「俺が琴野を守る。」

「いや、俺が琴を守る。

できれば、海斗を巻き込みたくないんだ。
だから……、さ。」