そんなモヤモヤとした感情が押し寄せた。 「やっぱり、原田君に仲良しの片想いの子がいるって本当なんだ」 女の子のそんな声が聞こえた。 片想い…。 ズキッと胸が痛む。 「ハハッ。そんな有名なのか、俺の恋愛」 「だって原田君モテるのに誰の告白にも応じないって話だし…。原田君から話しかける女子なんて1人しかいないしね」 「バレバレじゃん、俺」 クスッと笑う拓人の声が聞こえた。