キィィィンとタイヤとアスファルトが擦れるような音が、雨の中響き渡る。 信号待ちの車の間を器用にすり抜けていき、カーチェイスのようなスピードで車が走っている。 「お、おいっ!!何してんだよ!播磨ぁ!」 「うるさいっ!!黙ってて!!」 「これ、俺の車……」 右へ左へと身体を動かされ、窓に何度も頭をぶつける。 スピード違反に信号無視。 とても刑事がやるような運転じゃない。 これで事故が起きてないのが不思議なくらいだ。 勢いを増して突っ走っていると、脇からバイクが出てきた。