「うん。」

さっきはちょっと機嫌損ねたのに、急に変わるなんて。
変な拓海。


寒い冬の季節、


買ったパンの袋を持ち、家に帰った。


テレビはクリスマスのモードで、イルミネーションとかケーキとか、そんな特集がやっていた。


「いいなぁ~。」

彼氏とクリスマスデートなんて、憧れじゃない。

羨ましいよ。


今年も彼氏出来ないまま、終わるのかな?

と言っても、拓海とは一線を越えられないままなんだよね。



「おねぇちゃん。」

「おっ、どうしたの?」

「くりしゅましゅ、みーといっしょでしょ?」

「クリスマスねぇー。」


この可愛くてしょうがない子はみーちゃん。
私の年が離れた妹で、我が家のアイドル。