「ううん、すっごいうれしい。あっ、そうだ!私も渡したいものあるんだ!」 私は鞄の中から包装されたものを取り出して直人に渡した。 「少し遅れちゃったけど…お誕生日おめでとう!」 別れた2日後は直人の誕生日だった。 直人はその包みを開けると目を輝かせて 「うおっ!これ腕時計じゃん!まじ嬉しい!ありがとう!」 と喜んでくれた。 「それでさ…直人…浮気目撃のことなんだけどさ…」 そう、私は直人の誤解を解かなければいけない。