私が下を向いて立ち尽くしていると抱きしめられた。


…もちろん直人に。


「なお…と…?」


私が小さい声で呟くと直人は私から離れて今度はキスをした。


「…んっ」


角度を変えて何度も何度も。


「なおっ…んっ…やっ…め…」


私は直人の胸をどんどんと叩いた。


すると直人は私から離れてた。


「なんで…?なんで今更キスなんかするの…?」


私はまた泣きそうになった。


キスされたことが嫌なんじゃない。


むしろ嬉しい。好きな人とだもん。