違う、邪魔じゃなくて理由が… と、振り向いたときにはもういなかった。 絨毯に一つの濡れたあとを残して。 すぐに追いかけたいのに、俺のが邪魔をする。 優愛の威力強ぇー… なんて、苦笑いしながら。 肝心なときに俺は駄目だな。 と、自分を嘲笑って。 無意識に優愛の電話番号を押していた。