目を覚ますと、冷たい金属に囲まれた部屋にいた。
手が重い。
手錠と足枷がついている。
目の前には上品なスーツを着こなした男が立っていた。
黒い眼鏡を掛け、私を見降ろしていた。
「やぁ、やっとお目覚めかな?お嬢さん。」
「…ここは」
「見て分かる通り、檻だ。
何故なら、君は犯罪者だからだ。」
犯罪…
恐らく、殺人罪ってところだろうか。
男は青いネクタイを押し上げた。
朦朧とした意識の中で私は能力を使った。
しかし、何故か見えない。
「君を拘束しているその手錠と足枷は、能力者が能力を上手く使えない成分が入っている。
君は、浅間直樹、水谷章子(ミズタニアキコ)殺害の容疑でもうすぐ刑が執行される。
その中にあいつがいるのがまた、腹立たしいところだ。
全く、家出をして家族の顔に泥を塗った挙句、人殺しだ。
本当、出来損ないの弟には困ったもんだよ。」
マシューのお父さんとフウトのお母さん。
殺害の容疑。
そのワードだけが私の頭の中を埋め尽くす。
殺害。殺人。死体。屍。
物騒な言葉が繰り返される。
「ちなみに、刑を執行するのは僕だ。
よろしく頼むよ。
…おっと、仲間たちが着いたようだね。」
遠くから騒がしい音がする。
誰のかも分からない怒声。
銃の音。バンッバンッ。
何かが潰される音。
破壊される音。
「君とは少し違うが、遠くの音が聞こえ、そこに姿を現すことが出来る。
同じような超能力者は初めて見たよ。
この手で殺すことにも少し抵抗がある。
…おや?」
男が片眉を吊り上げた。
遠くで何が起きているか私には分からない。
こちらに走ってくる足音が聞こえる。
「ユイーッ!!」
「セシル…」
「あぁ、やっぱりあいつか。
しかしなんなんだ、さっきのあの壊れ様は。」
男はそう呟いた。
やっぱり?あいつ?
ひっかかるような言葉をつらつらと並べた男は、座っていた椅子を脇に寄せた。
セシルを知っている…?
手が重い。
手錠と足枷がついている。
目の前には上品なスーツを着こなした男が立っていた。
黒い眼鏡を掛け、私を見降ろしていた。
「やぁ、やっとお目覚めかな?お嬢さん。」
「…ここは」
「見て分かる通り、檻だ。
何故なら、君は犯罪者だからだ。」
犯罪…
恐らく、殺人罪ってところだろうか。
男は青いネクタイを押し上げた。
朦朧とした意識の中で私は能力を使った。
しかし、何故か見えない。
「君を拘束しているその手錠と足枷は、能力者が能力を上手く使えない成分が入っている。
君は、浅間直樹、水谷章子(ミズタニアキコ)殺害の容疑でもうすぐ刑が執行される。
その中にあいつがいるのがまた、腹立たしいところだ。
全く、家出をして家族の顔に泥を塗った挙句、人殺しだ。
本当、出来損ないの弟には困ったもんだよ。」
マシューのお父さんとフウトのお母さん。
殺害の容疑。
そのワードだけが私の頭の中を埋め尽くす。
殺害。殺人。死体。屍。
物騒な言葉が繰り返される。
「ちなみに、刑を執行するのは僕だ。
よろしく頼むよ。
…おっと、仲間たちが着いたようだね。」
遠くから騒がしい音がする。
誰のかも分からない怒声。
銃の音。バンッバンッ。
何かが潰される音。
破壊される音。
「君とは少し違うが、遠くの音が聞こえ、そこに姿を現すことが出来る。
同じような超能力者は初めて見たよ。
この手で殺すことにも少し抵抗がある。
…おや?」
男が片眉を吊り上げた。
遠くで何が起きているか私には分からない。
こちらに走ってくる足音が聞こえる。
「ユイーッ!!」
「セシル…」
「あぁ、やっぱりあいつか。
しかしなんなんだ、さっきのあの壊れ様は。」
男はそう呟いた。
やっぱり?あいつ?
ひっかかるような言葉をつらつらと並べた男は、座っていた椅子を脇に寄せた。
セシルを知っている…?

