ダンデライオン

んんっ?

「そりゃ、彼の方が年上な訳だからそう呼ぶわよ」

テーブルに置いていた割り箸を手に持つと、すだちうどんをすすった。

すだちのいい香りに忘れかけていた食欲がそそられた。

「えっ、麻子と同い年じゃないの!?」

朔太郎が驚いたと言うように言った。

「忍兄ちゃん、今年で31歳よ?」

と言うか、私と同い年かと思ったって…。

忍兄ちゃんはそんなに若く見えたのかしら?

「さ、30歳!?

マジでか…」

朔太郎は手を額に当てた。

「大丈夫、朔太郎?」

そう声をかけた私に、
「人は見た目で判断するものじゃないね」

朔太郎はそう言って苦笑いをした。