ダンデライオン

「もうなれたから気にしないけどね」

朔太郎は苦笑いをしながら言った。

「何にしましょうか?」

そう聞いてきた朔太郎に、
「今日は暑いから冷たいものが食べたいんだけど」
と、私は答えた。

「冷たいものか…」

朔太郎はうーんと考えた後、
「すだちうどんはどうかな?」
と、言った。

「じゃあ、それでお願いね」

「あいよー」

朔太郎は奥の方に顔を向けると、
「板長、ラーメン1杯」
と、言った。

ズコッと、私は椅子から転げ落ちるようにずっこけた。

「どわっ!?」

朔太郎の悲鳴が聞こえたので私は何事かとカウンターの中を見た。